12月6日に開催した【ボッシュ ホール クリスマスシアター with フェリス女学院大学】にジュニア編集局の記者が体験取材をしました

- 12月6日、ボッシュ ホール(主催)・フェリス女学院大学(共催)で開催したクリスマスシアターに、横浜市の都筑・みなとみらい地域を中心に活動する「ジュニア編集局」の子ども記者が体験し、舞台出演体験や取材レポートに挑戦しました。
- ジュニア編集局は、子どもたちが自分の目と感性で地域の魅力を切り取り、新聞「つづきジュニアタイムズ」や動画メディア「つづき・MMジュニア放送局」、体験講座などを通して“まちの今”を発信するメディアです。(つづきジュニア編集局HP: junior.minicity-plus.jp)
- 今回は、1部のミニオペラの舞台出演の為の事前ワークショップにも参加、舞台出演、クラシックコンサート鑑賞、講師インタビューなど、多彩なプログラムを子どもたちが自分自身で体験。学び・驚き・感動を、子どもならではの視点でレポートしてくれました。
- ボッシュ ホールでは、「ドイツクリスマスマーケット in 都筑2025」の関連イベントとして、フェリス女学院大学と共催し《ボッシュ ホール クリスマスシアター》を開催しました。ミニオペラや朗読コンサート、さらに地域の子どもたちが合唱で出演するワークショップも行われ、ホールに温かな歌声が響きました。当日参加したジュニア編集局の記者からの感想と、出演者へのインタビューをお届けします。
【第1部レポート】親子で楽しむミニオペラ『ヘンゼルとグレーテル』

初めての舞台にドキドキ! :押田颯馬(小4)
ぼくはミニオペラの合唱シーンに参加しました。本番前のワークショップで、「目はびっくりしたときのように大きく!」「口はグーが入るくらい開けて!」と歌い方を教わり、少しずつ自信が出てきました。
11月30日のドイツ語講座で習った歌が実際の舞台でも流れてきて、知っている部分を聞き取れた瞬間はとても嬉しかったです。緊張したけれど、歌うのはとても楽しかったです!
いろんな文化を知ることができた時間 :中田海結(小6)
今回のミニオペラ体験では、歌やダンスを通して海外の文化にも触れられました。
生演奏や映像で『ヘンゼルとグレーテル』の世界に入り込むような体験ができ、舞台に立ったときは緊張したけれど、とても貴重な時間になりました。
演奏のすごさに圧倒された! :萩原壮祐(中2)
オペラを観るのは初めてでしたが、演奏の速さと正確さにびっくりしました。
まるで指が10本以上あるように見えるほど速いのに、美しい音のまま。どうやってあんなに弾けるのか不思議でした。
土屋先生の声はとても大きく、会話しているだけでも聞き取りやすくて驚きました。
またぜひ観てみたいと思いました。
【第2部レポート】朗読で贈るスペシャルクラシックコンサート

会場いっぱいに響く歌声に感動 :太田明里(小6)
12月6日、ボッシュホールでクラシックコンサートが行われました。出演はフェリス女学院大学の先生方と学生のみなさんです。
最初は3名の女子学生のお姉さんが侍女を演じる場面から始まり、曲の前にはわかりやすい朗読が入るため、物語を知らなくても楽しむことができました。
お姉さんの明るく澄んだ声が会場に広がり、観客の皆さんがぐっと引き込まれていくように感じました。さらに、先生方の歌声はとても力強く、マイクを使っていないのにホール全体にしっかり届いていて、まるで楽器のような響きでした。また先生方の表情が変わるだけで場面の雰囲気が伝わり、その表現力に感動しました。
ピアノの伴奏は、登場人物の気持ちや場面に寄り添いながら、物語を導いたり盛り上げたりと「歌をしっかり支える存在」だと感じました。
最後は会場の全員でクリスマスソングを合唱し、大きな拍手と笑顔があふれていて、音楽のすばらしさをあらためて感じる時間になりました。
初めてのクラシック公演に心が動いた :折下陽琉(中2)
ボッシュホールで行われた「朗読で贈るスペシャルクラシックコンサート」《ドイツの森の音楽会 ~クリスマスの歌を一緒に歌いましょう!~》を取材しました。
ホールは305席あり、天井が高く、とても広々としていて気持ちのよい空間でした。
私はオペラを聴くのが初めてで、知らない曲ばかりだったので「むずかしいのかな…」と少し緊張していました。でも、曲が始まる前に物語を朗読してくれるので、ドイツ語がわからなくても内容を想像しやすく、安心して楽しむことができました。
歌い手の声はホールのすみずみまで響き、体の奥まで届いてくるような迫力があり、思わず聞き入ってしまいました。
コンサートの最後には、よく知っているクリスマスソングのメドレーがあり、会場のみんなで歌いました。ホール全体が一体になったような温かい雰囲気で、とても楽しかったです。
オペラには「ちょっと敷居が高い」というイメージがあったけれど、実際に聴いてみると、とてもおもしろくてわくわくしました。まだ体験したことがない人にも、ぜひ一度聴いてみてほしいです。
音楽のチカラで物語の世界へ! :髙橋成実(小6)
12月6日、フェリス女学院大学の先生と学生のみなさんによる「朗読で贈るスペシャルクラシックコンサート〈ドイツの森の音楽会~クリスマスの歌を一緒に歌いましょう!~〉」を取材しました。
私はオペラを聴くのは初めてでしたが、圧倒的な声量に驚き、歌声とピアノだけでホールいっぱいに音が響くことに感動しました。歌手の方とピアニストの方が、音だけで物語の世界をつくり出しているように感じました。
「くるみの木」では、ピアノが本当に木になっていくようで、メロディーが木の葉のざわめきのように聞こえました。ほとんどがドイツ語の歌詞でしたが、朗読や表情、身振り手振りの表現によって内容が伝わり、初めてのオペラでもしっかり楽しむことができました。
ボッシュホールは“音がとても良いホール”とお話しされていて、「このホールをもっと知ってもらえたら演奏家にも人気が出ると思う」と言っていたのが印象に残りました。自分の住む地域にこんな素敵なホールがあることが、とても嬉しく誇らしく思いました。機会があれば、みなさんもぜひボッシュホールに足を運んでみてください。
【インタビュー】フェリスの先生に質問しました

土屋広次郎 教授(1部:語り・父親ほか/2部:バリトン)
- オペラを始めたきっかけは?
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「最初はトランペットを勉強していたのですが、音楽の先生に“歌が上手い”と言われたことが自信になり、オペラの道に進みました。」
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大きな声を出すコツは?
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「怒ったり泣いたりする時のように、自然に声が出る感覚に近いですよ。」
- バリトン歌手の魅力は?
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「お客さんと一緒につくる感じがあるところですね。拍手をもらえる瞬間は特にうれしいです。」

次郎丸智希 准教授(1部:指揮・編曲/2部:ピアノ)
- 準備にはどれくらいかかりましたか?
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「企画を始めたのは1年半前。本格的な練習は半年前からです。
学生たちは授業の合間に個人練習をし、本番が近くなると全体で合わせました。」
お二人に聞きました
- ボッシュホールの印象は?
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「大きさがちょうどよく、音がとても良いホールです。
声が後ろまで届きやすく、とても演奏しやすい空間だと思いました。
これから人気が出るホールかもしれませんね。」
お二人からみなさんへ
「音楽は演奏家だけでなく、観客のみなさんと一緒に作るものと思っています。上手・下手を気にせず、“好き”という気持ちを大切に、ぜひ音楽を楽しんでいただき演奏をを喜んでもらえたらうれしいです。」
インタビューを終えて
ひとつのコンサートを作るために、こんなに長い時間をかけて準備していることを知りました。ホールの大きさや音の響きも、演奏をするうえでとても大切だということもわかりました。
そして、「お客さんの気持ちになって歌う」というお話が、特に心に残りました。

おわりに
講座での学び、ワークショップでの体験、そして本番のステージ。
ジュニア編集局の子どもたちにとって、この3つがつながる特別なクリスマスになりました。
これからもボッシュ ホールでは、今回ご一緒した【学校法人フェリス女学院大学】のみなさまをはじめ、関わってくださる多くの方々と力を合わせながら、子どもたちの“知る・挑戦する・表現する”体験と学びの実践の場創りを実現して参ります。




